2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
面白い本が部屋を掃除したら出てきて、28年ぶりに、しばし読みふけってしまった。あの時、確か、考古学好きの日本古代史好きの高校生であったかと思う。本書で覚えているのは2点。邪馬台国はもしかしたら四国にあったのかもな、ということが一つ。(私は当時…
敗戦直後に計画された群馬県の八ッ場ダムは、時代が変わり、ダムの必要性が無くなり、民主党が建設中止を掲げ総選挙で政権を獲得しながらも、国の河川行政を転換できず河川官僚の陥穽にはまり、安倍政権によって完成されてしまった。一方、倉渕ダムは、地域…
全編素晴らしいが、特に興味深い、第7章 マッカーサーに語ったこと「昭和天皇「独白録」の弁明」、第8章 皇位簒奪というイリュージョン「秩父宮と226事件」を取り上げたい。 昭和20年9月27日。昭和天皇とマッカーサー、二人が初めて会ったとき、昭和天皇が言…
日本では明治以後、武家の台頭が中世の起点となるが、中国の中世は日本より数世紀先んじている。一方、西洋には古代がない国もある。北欧やドイツには古代がなく、中世から始まる。地中海世界の古代から周辺世界の中世へとつながる流れを、中心世界であった…
たまたま、2冊目の本作をタイトルに挙げたが、これは3冊まとめてじつに驚くべき本である。日本地図の、前方後円墳、神社などにひたすら線を引く。浮かび上がってきたものは、「聖三角形」だという。その三角形のなかでも、形が微妙に違い、3種類に分けら…
1926(大正15)年、東京生まれ。作家。旧制松本高校を経て、1947(昭和22)年、東北大学経済学部卒業。日本交通公社に入社し、1959(昭和34)年より12年間、雑誌『旅』編集長を務める。雑誌編集者時代から日本各地を取材して、数多くの紀行文を発表。日本交通公社…
このテーマはとにかく我が日本では、翻訳者がくせ者である。あとがきで、日韓の戦後処理に言及したり、あまつさえ「従軍慰安婦」について述べたりする連中は勘弁したい。本書の小野寺 拓也氏は大丈夫そうである。私の判断の基準、それは反日バカ左翼か、そう…
1938年でニューヨークで出版。少ないながらこんなアメリカ人もいたんだというところに驚く。親日的な外国人ユーチューバーの番組を見るときのような安堵感がある。『暗黒大陸中国の真実』のラルフ・タウンゼントと共に、真珠湾攻撃後、逮捕され拘留されたと…
近現代史に独特の視点を持つ著者の本はほとんど読んできた。今回も面白かったので取り上げてみる。なお、この著者はブログも面白いので、覗いてみることを進める。 村八分の定義から。戦中から戦後にかけて、東京都南多摩郡恩方村の戸数14の集落に居を定め…
この著者の歴史ものは数冊読んだことがあった。軽めのものを書いているという印象だった。それがどうだろう、冒頭のニクソン大統領の発言。「我々は、フランケンシュタインを生み出してしまったのかもしれない」大いに共感できるところがあったので取り上げ…
椿井文書とは、もともと椿井村在住の椿井政隆(1770~1837)という人物による中世文書のコレクションとみなされていたが、これが稀代の偽書群だったのだ。その総数は数百点に及ぶという。政隆が単なる収集家ではなく古文書の作成まで行っていた可能性はすで…
元禄7年(1694年)、年の瀬のこと、福岡の町で、一人の浪人が身代わりに立ち、罪をかぶって処刑された。男の名は、森八兵衛。肥後の国出身の浪人だった。福岡の須崎で火事場の喧嘩から、唐人町の火消しが他町の火消し3人を殺すという事件が起きた。相手の町…
市原郡に武士村といふあり。彼地に、山高くして舟行の標となるあり。山上に古神祠あり。土俗相伝、神誓ありて盗賊を護すと。賊遁れて此山に匿るヽ時は見へず。故に盗神の称ありと。思ふに、跖が徒を祭れるにてもあらじ。此地、山深く人居稀にして亡命逃竄の…
30年前に書かれた本(1993)で15年くらい前に手に入れて初めて読んで、以来繰り返している本だ。レビューも多くない。完全に忘れ去られてるといったら失礼か。その間、ピラミッド関連の書籍も読み漁った。その上で、私の中ではピラミッド関連では本書が…
九州の博多で言う「おきゅうと」と東北の「エゴ」は同じものですか?どちらも海草から作るたべものらしいので。山形県、秋田県、新潟県、長野県安曇野地方で食されている「えご」「いご」「えごねり」「いごねり」も、形は少し異なるが紅藻類の海藻を用いる…