2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
秀吉・家康の対明・対朝鮮外交を軸にした、キリスト教諸国への対抗策――ここから徳川幕府の鎖国への傾斜が始まる。『明史』『懲ひ録』『徳川実紀』などの文献を読みこみ、家光が鎖国令を出すに至るまでの為政者たちの心理を大胆にあぶり出す。17世紀初頭の複…
高句麗の「広開土王碑」は、よく知られているように、広開土王の功績をたたえた古碑である。中国東北辺で蔓苔を絡め、風化した姿で現れたこの「広開土王碑」ほど、長く国際的な論題になり、ホットな論争を呼び続ける碑石は稀であろう。本書は、もの言わぬ「…
日清戦争の連戦連勝に東京中が沸いた明治二七年一二月九日。上野公園を会場に開催された「祝捷大会」へとタイムスリップ。川上音二郎一座による野外劇、清国軍艦の撃沈劇、野戦病院の再現、ハリボテの凱旋門…見世物研究の第一人者が現場からレポートする。 …
真珠湾攻撃により、「敵性外国人」と虐げられ強制収容所に隔離された日系人たち。同朋の名誉のため自ら志願し、アメリカに忠誠を誓った彼ら「第四四二歩兵連隊」が送られた先はフランス奥深く、ドイツ軍との激戦地だった―。第二次大戦時、日米の狭間で翻弄さ…
「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」日本の主要政党で党首公選が行われていないのは、共産党と公明党のみである。 約半世紀にわたり、共産党員として活動し、政策委員会で安保外交部長を務めたこともある著者が、なぜ、党員による投…
いまも紛争の絶えない国境問題。望ましい国家間の関係のあり方とは。中世の東アジア海域を対象に国際交流に関する論文を収集。現代にも通じる、国境問題について考察する。 まずは、鉄砲伝来にまつわる既成概念の打破から、種子島に漂着したのは、ポルトガル…
愚書である。相変わらず、反日バカ左翼の本は笑わせてくれる。 シナのこと、偉大な安倍総理のこと、 ぜんぶ的外れだから、こいつらのいうことに耳を傾けてはならない。 例えば、シナのことである。アメリカ民主党反日ユダヤは、伝統的にずっとシナが大好きな…
古代日本国が征討したとされるエミシ。しかし彼らは存在していなかった!?考古学や文献史学、言語学の手法を駆使し、隠された真相に迫る。 2018年に出版されたときに読んで、今回これを書くに際して再び読み直したが、やはり珍説・奇説に類したものだろう…
『文明論之概略』は、福沢諭吉の気力と思索力がもっとも充実した時期に書かれた最高傑作の一つであり、時代をこえて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。敢えて「福沢惚れ」を自認する著者が、現代の状況を見きわめつつ、あらためてこの書のメッセージを…
元サンカの二十家族を取材し交流。いかにしてサンカ像は捏造され、定着したか。 生業、性から死生観まで。従来の虚説を一新する労作 筒井 功氏の一連の本はすべて読んでる。全部凄いが特に凄いのが本書である。その取材力に圧倒される。サンカの人を特定して…
私がさいしょに不受不施派のことを知ったのは、呉智英さんのエッセイではないかと思う。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E6%99%BA%E8%8B%B1 その出典は今は忘れてしまって出せないが、何でも日本の歴史の中で徹底して他宗教からの不受を貫き、徹底…
【小池百合子氏の疑惑の経歴「カイロ大学首席卒業」。カイロ留学時代の元同居人が、文庫化にあたって覚悟の実名証言!】 キャスターから国会議員へ転身、大臣、さらには都知事へと、権力の階段を駆け上ってきた小池百合子。しかしその半生には、数多くの謎が…
無自覚のうちにも偏見と誤解に史食われた歴史観を克服し、事実にもとづく歴史認識を“国民的常識”とするために、日朝関係史の第一人者が古代から現代までエッセンシャルな事項を選んで、平易明快に説いた入門書。 わたしの大嫌いな史観満載である。ここでもや…
今川家御一家衆・関口氏純の娘で、従属国衆・松平元信(徳川家康)の最初の妻・築山殿。今川家との敵対による互いの立場の逆転と、長年にわたる別居状態にともなう信頼関係の希薄化から、嫡男・信康に対する思いを強くしていくが、二つの事件によって、終幕を…
明治維新に興味がある。だからこの本を読んでみた。特にある期待を込めてこの本を開いた。というのは、橋川文三という人は日本人の知識人の中でも珍しく、唯一の?「黄禍物語 (岩波現代文庫) 2000」という欧米白人勢力との人種差別に的を絞った本を書いてい…
とにかく、異色の経歴を持つ著者である。内容も面白い。明治42年、福岡生まれ。九州電力総合研究所にて、天然ガス、地熱発電、地下水、温泉等の研究に長く従事。その長い探査の結果、九州にアイヌ起源と思われる地名を数多く発見。本書を執筆。あのカルタ…