2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

生活保護の謎(祥伝社新書286) 2012/武田 知弘 (著)

「今の生活保護という制度は、これを騙し取ろうと思っている者にとっては非常に便利で、本当に困っていて国の助けが欲しい者にとっては非常に不便な制度である」 国税庁で税金徴収の実務に当たっていた著者は、こう 主張し、警鐘を鳴らす。 2012年現在、生活…

文庫 鳥居民評論集 昭和史を読み解く (草思社文庫) 2016/4/2 「いままで誰も書かなかったこと」 ← これ凄い

未完ながらも無類に面白いと評判の歴史書『昭和二十年』(既刊全13巻)を書き続けて急逝した著者の単行本未収録のエッセイ、対談等を集めた評論集。膨大な資料を収集、読破したすえにたどり着いた独自の視点・史観が満載。「木戸幸一開戦責任説」「原爆投下ア…

日共の武装闘争と在日朝鮮人 2019/安部桂司 (著) 論創社

1950年代前半、大都市で日本共産党が繰り広げた武装闘争の実態と、朝鮮戦争において在日朝鮮人が果たした役割とは。特別付録として、昭和29年に国家地方警察本部が発行した「共産主義運動の実態−−とくに日本共産党の地下活動について」全文を収録。 123ペ…

「異形」の古墳 朝鮮半島の前方後円墳 (角川選書) 2019/高田 貫太 (著)KADOKAWA  「九州王朝論者」からみた、南韓半島に残る前方後円墳について

前方後円墳は日本列島独特の墳墓であるといわれてきた。築かれた地域は、ヤマト政権が支配する範囲とおおむね一致すると考えられてきたのに、なぜ、それらが朝鮮半島西南部の栄山江流域にまで広がっているのか。この地域はヤマト政権の支配下にあったのか。…

徐勝(ソ・スン)「英雄」にされた北朝鮮のスパイ―金日成親子の犯罪を隠した日本の妖怪たち1994/張 明秀 (著)宝島社 スパイが大学教授って? 大概にせえよ拉致命館…

元・総連幹部、張 明秀氏による問題提起の書である。みんな知らないだろうが、この問題提起は重い。日本の未来を左右するものだ。 張明秀[チャンミョンス]元・朝鮮総連中央幹部帰国事業担当者。1934年、朝鮮慶尚北道義城郡に生まれる。39年に母に連…

『清明上河図』を知っていますか? 舞台が古代の日本、それも博多だとしたら… 『日本国王室全滅亡 東アジアの悲劇』(2018.10.10発行)米田良三

清明上河図(せいめいじょうがず)は、中国北宋(960年 - 1127年)の都・開封の都城内外の殷賑(にぎわい栄えた)の様を描いた画巻である。オリジナルは北京・故宮博物院に所蔵されているが、類作が数多く伝わっている。 北宋末期の張択端の作品とされる。清…

戦争×漫画 1970-2020 (ビッグコミックススペシャル) コミック – 2021/水木しげる (著), 松本 零士 (著), 滝田 ゆう (著), さそう あきら (著), 浅野 いにお (著), & 24 その他

漫画家の感性が「未来の戦争」の予感を、戦時への想像力で捉えた作品を集め話題を呼んだ「ビッグコミックオリジナル戦後70周年増刊号」を底本に再編集し、追加原稿も多数収録した増補愛蔵版アンソロジー。排外主義と非寛容。世界全体を覆うきな臭さは、すで…

ヤマト少数民族文化論 (あじあブックス) 1999/工藤 隆 (著)大修館書店

大和朝廷は少数民族国家だった。新たな日本像が、いま清冽に立ち上がる。 「古代の古代」「古代の近代」の真の姿を追求してきた著者が、中国少数民族の調査を通じて得たユニークな日本文化論。 私は、大東文化大学名誉教授・工藤 隆氏の良き読者であると思っ…

満洲国建国の正当性を弁護する 2016/ジョージ・ブロンソン リー (著), George Bronson Rea (原名), 田中 秀雄 (翻訳)草思社

それは中国の民主化の最初の試みであった。定見なき米国外交、列強が結んだ諸条約の欺瞞を鋭く批判し、驚くべき精度で戦後世界を予測。1935年に書かれた満洲国建国史の最重要資料。 以前少し触れたが、今回再読してみてこれは驚くべき本だと再認識した。 改…

H.G.ウェルズの予言された未来の記録 2013/ 五島勉 (著)祥伝社

SFの父とも呼ばれる小説家、H.G.ウェルズ(1866-1946)。彼は小説家のほか科学者、思想家等、多くの顔を持っていた。そんな多才なウェルズの著作を検証すると、彼の驚くべき「予知能力」が見えてきた。本書は、未来の出来事を記録した年代記『THE SHAPE OF THI…

東京裁判の謎を解く―極東国際軍事裁判の基礎知識 2007/別宮 暖朗 (著), 兵頭 二十八 (著)光人社

中国はなぜ日本の戦争責任を叫ぶのか。満州事変、支那事変、大東亜戦争は、日本の侵略戦争だったのか。知っておきたい大東亜戦争の最終局面を、19分類77項目でわかりやすく呈示する戦争裁判の真実。東京裁判の誤謬を正し、日本の未来に示唆を与える再生の書…

神々の起源と宇宙人 マヤ・アステカ・インカ (5次元文庫) 2010/ゼカリア シッチン (著), 竹内慧 (翻訳)徳間書店

黄金と巨石の遺跡、ピラミッド、精緻な天文学と超長期の暦――マヤ・アステカ・インカ文明の謎、そのすべての答えは人類の創始者アヌンナキが知っている!!人類は彼らアヌンナキのミッション遂行のための労働ロボットとして、アヌンナキの遺伝子操作によって生…

動物保護運動の虚像―その源流と真の狙い 2004/梅崎 義人 (著)成山堂書店 クジラと陰謀 食文化戦争の知られざる内幕 梅崎 義人/著ABC出版1986.11

梅崎 義人氏のクジラをめぐる2著作には感銘を受ける。IWC国際捕鯨委員会を擁護するわけではないが、はじめのうちはIWCもよくやってた。なんと、日本を擁護する学者もたくさんいた。ようつべにIWC国際捕鯨委員会の悲惨な現状という良コンテンツが目立ってき…