日本の近代とは何であったか――問題史的考察 (岩波新書) 2017/三谷 太一郎 (著) この本には、なぜ、長崎事件がないのか?

政党政治を生み出し、資本主義を構築し、植民地帝国を出現させ、天皇制を精神的枠組みとした日本の近代。バジョットが提示したヨーロッパの「近代」概念に照らしながら、これら四つの成り立ちについて論理的に解き明かしていく。学界をリードしてきた政治史家が、日本近代とはいかなる経験であったのかを総括する堂々たる一冊。


御年80歳だというこの著者の本を読むのは初めてだ。
薄い新書にも関わらず内容は非常に濃い。
学界をリードしてきた政治史家が、というのは大げさではないと感じた。


なぜ、明治維新は成功したのかを、突き詰めて考えている著作ともいえる。

いろいろ成功の理由はあるが、一番大きいのは、権力の分散というところだろう。
江戸時代にも、権力は分散されていて、合議制に慣れていたことがまず大きい。


42ページ 2 幕藩体制の権力抑制均衡メカニズム

合議制による権力の抑制均衡

 

「まず幕藩体制の政治的な特質として、一種の権力の相互的抑制均衡のメカニズムというべきものがそれなりに備わっており、それが明治維新後の新しい体制を準備してゆく非常に重要な要因となったことは注目すべきです。」

 

「あれだけ厳しく幕藩体制イデオロギーを批判した福沢諭吉が、幕府の実際の政治については、それなりの高い評価をしている。しかもそれが明治国家の枠につながる、立憲主義につながる、あるいは議会制につながる素因を持っていたことを指摘しているのです。」

 

初代英国大使のラザフォード・オルコックは、著名な「大君の都」(1863)のなかで、この点に注目して次のように書いている。

幕藩体制においては「どの役職も二重になっている。各人がお互いに見張り役であり、見張っている。全行政機構が、複数制(つまり合議制)であるばかりでなく、完全に是認されたマキャベリズムの原則に基づいて、人をけん制し、また反対にけん制されるという制度の最も入念な体制が、当地では細かな点についても、精密かつ完全に発達している。」


つぎに私見だが、天皇陛下がいたということが大きい。
松本清張が「象徴の設計」で描いたように、伊藤博文らがヨーロッパに視察に出かけ、これから日本をどうしようかと考えたとき、ヨーロッパの王族を見たときに、我が国には、そこにまさに天皇がいたということだろう。
これ(天皇)を中心に持ってくればいい、伊藤博文らはほくそ笑んだことだろう。


グラント大統領から明治天皇への忠告(明治12年来日。) 「無外債主義で行くべき…」

アメリカは、当時、白人至上主義でありアメリカに対して厳しいこともいろいろ書いてきたが、遅れてきた後進国アメリカとして、日本人に対して素晴らしいアドバイスをくれることもかなりあった。

日本訪問の前に、清国を訪問していると。
明治10年の段階で、すでに日本と清国の間はきな臭くなっていた。
それを察してのグラント大統領の発言であった。


ところで、本書には「長崎事件」の記載がない。

何故だろう? 非常に不思議である。
画竜点睛を欠くどころではない。
いかにも、岩波書店らしい出版物だといえるかもしれない。


反日バカ左翼は、いつも日清戦争を取り上げる際、けっして「長崎事件」には触れない……。
長崎事件は全く知られていないが、1886年(明治19)その当時、清帝国と呼ばれた中国の北洋艦隊が突如長崎に来襲し、 水兵の大集団が大暴動を起こした侵略事件だ。 

 

原因があるから結果がある。
日清戦争に関しては、原因は長崎清国水兵争闘事件だ。はっきりしてる。


日清戦争時の総兵力、日本は24万人に対して清国は98万人。
         軍艦は、日本28隻に対して、清国は82隻。
         GNPは日本の約10倍!!!

 

日露戦争も似たようなもんだが、こんな巨大な敵を倒してるもんだから、真珠湾攻撃したくなる気持ちもわかるというもの、

 

↑まったく結果をみれば奇跡のような、両国の差である。当時の清国は決して小国ではなかった。
 むしろ、この事実を全面に出して子供たちに教えるべきではないだろうか?

 


「抗日戦争」授業で中国教師は泣き崩れ子供は教科書投げつける「NEWSポストセブン11月14日」
 
評論家、石平氏が体験的反日キャンペーンを語る。 
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私が留学のため来日したのは1988年。その翌年、天安門事件が起こり、多くの学生が亡くなった。 
私は日本で抗議活動をしていたためにしばらく中国に帰ることができなかった。 
ようやく帰国できたのは、事件発生から3年後の1992年だった。久しぶりに帰国した祖国の雰囲気は 一変していた。日本に対する認識、あるいは感情的なものが80年代のものとは全く別のものとなっていたのだ。 
一般の民衆も大学生も、そしてかつて一緒に民主化運動を闘った友人たちも一斉に「反日」になっていた。 
私は教科書や出版物、新聞記事、抗日戦争を題材にしたテレビ、映画すべてを確認した。江沢民政権はメディアを総動員して、中国的に言えば「全方位的」な反日教育を行なっていたのだ。 

学校の授業ではどうか。「抗日戦争」を教える時、教師は日本軍の残虐な行為を涙ながらに語り、 果ては泣き崩れる。すると子供たちも泣き叫び、興奮して教科書を投げつけたり、机をひっくり返すというような集団ヒステリー状態になる。たとえば、南京大虐殺について中国の教科書は「日本軍は南京占領後、南京人民に対し、血なまぐさい大虐殺を行ない、驚くべき大罪を犯した。 
戦後の極東国際軍事裁判によれば、南京占領後6週間以内に、武器を持たない中国の国民30万人以上 を虐殺した」とある。これを読んで教師は泣きながら子供たちに説明を加えるというわけだ。 
実は、教師には日本を恨むよう子供に感情的に訴える「中国歴史・教師用指導書」というマニュアル が配布されている。 
日本人は、ひたすら残虐な行為をする存在として描かれ、観客の憎しみの感情を喚起、煽動する。 
現在、中国全土で50を超す「抗日記念館」がつくられ始めたのもこの頃だ。そのほとんどで日本軍にむごたらしく殺された中国人の蝋人形や絵画を展示しており、学生たちはそこで学ぶ。 


私は現在の韓国の歴史教科書の記載について、大いに疑問がある。
ぜんぶおかしいが、とりわけ許せないのが、日本の敗戦についての記述だ。

韓国はことあるごとに自国を「第2次大戦戦勝国である」と主張し、学校の教科書でも「韓国人は連合軍の一員として日本と戦った」と教えている。
だが、事実は全くその逆である。


まったく噴飯ものとしか言えない。
笑止千万である。

私が、現代ちょうせんじんというものに不信感を抱く大きな理由はここである。


福沢諭吉の、「これは文明と野蛮の戦争だ」(『時事新報』1894年7月29日)との卓見。

内村鑑三も「義戦」と位置づけた。
事件の後、日本人はプッツン切れた。あのクリスチャンの内村鑑三でさえ、
 
「文明国として不実のシナに対しては鉄血を以って正義を求めるしかない永久平和の為に戦え」と言ったほど 
 そして日本は軍備増強を行い、8年後、清国を打ち破るのであった。

なお、内村と同じように10年後の日露戦争で非戦〔反戦〕の立場をとる田中正造も、対清戦争を支持していた。民間の義勇兵運動の広がり、福沢(献金額第2位)や有力財界人などによる軍資金献納にも現れた。清との戦争は、まさに挙国一致の戦争であった。


日清戦争は完全な自衛戦争
勝てる体制になるまで8年かかってる、臥薪嘗胆の8年だ
忌々しい反日売国バカサヨク歴史観にはこの歴史認識(長崎事件)が抜けてる 
無垢なる中国に一方的に悪いことした… アホか


歴史はつながっている。
無論である。

歴史を、反日バカサヨクの手から、GHQから、岩波書店から朝日新聞から、シナや、ちょうせんじんから、今こそ取り戻そうではありませんか!!

 

 

併せて読みたい

 

2023-10-25
その実像をもとめて 「南京事件」の探究 (文春新書) 2001/北村 稔 (著) 無論、私は南京事件まぼろし派」である
ほぼ20年前の本である。
いま南京論争というのがどうなってるかは知らないが、これと、一次史料が明かす南京事件の真実―アメリカ宣教師史観の呪縛を解く  2020/池田 悠 (著) 展転社を読めば南京事件に関する理解は深まるだろう。
この2冊だけ読めばいいとすら思う。
無論、私は南京事件まぼろし派」である。
https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2023/10/25/213713

そもそもこれはアメリカ政府が、原爆投下の被害について、戦慄したものだから、ここからすべてが始まっている。
時系列で詳しく見ていけばそれは明瞭、はっきりしてる。
冗談のようだが、南京事件の被害者30万人というべらぼうな数字も、広島長崎の犠牲者に合わせたものである。


2023-05-15 https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2023/05/15/035051
「もしかして、この人、南京大虐殺なんか信じてる??」 GHQは日本人の戦争観を変えたか 「ウォー・ギルト」をめぐる攻防 (光文社新書) 2022/賀茂 道子 (著)

時系列で細かく見ていけば、はっきりわかる。
著者が前作で言ってるように、

「原爆は卑怯であって、アメリカはひどいことをした」という認識が多かったため、急遽これに対応してプログラムが組まれたこと。」

 原爆の被害みて、鬼畜のアメリカ人も戦慄したんだよ。

東京裁判に臨むにあたって、さすがにまずいことになったなと感じて、
それで原爆に見合う被害を日本軍がやったものがないか探したら、そこに「南京大虐殺」があったってだけだから。
南京戦直後に、ティンパーリというオーストラリア人スパイによって書かれた「戦争とは何か」がすべてのタネ本だから。
しかもこのティンパーリにそんな本書かせたのが中国国民党宣伝部だから、もうそこまで知られているから。