人種は存在しない -人種問題と遺伝学 2013/ベルトラン・ジョルダン (著), 山本 敏充 (監修), 林 昌宏 (翻訳) 中央公論新社

「人種」という概念は、人類に忌まわしい歴史を刻んできた。人種差別の歴史を振り返りつつ、「人種」が生物学的な意味を持たないことを示す一方、遺伝子には、異なる祖先集団への帰属が読み取りうることを紹介。偏見やイデオロギーを超え、人類全体の尊厳を希求したサイエンス・エッセー。


「人種」については常に新刊本を読もうと努めている。
私は人種、とりわけ白人種の発生について興味がある。

 

その際、常に私の頭にあるのは、浜松・日赤病院の皮膚科の医師である高野信夫氏が1977年に書いた「「黒人→白人→黄色人」である。
これが決定的だった。

 

最初の人類は黒人で、アフリカに発生したと一般に考えられている。何万年前かは知らないが、黒人から白子(アルビノ)が大量に発生した。この白子は、毛色が違っていたので、黒人から差別され、疎外され、肥沃なアフリカの地から北へと、貧しい寒冷の地、ヨーロッパへと追っ払われた。そこで成立したのがヨーロッパ民族である。つまり、ヨーロッパ民族は人類最初の被差別民族であった。

 

この天才的な高野説に触発され、精神分析岸田秀氏が史的唯幻諭の仮説を提唱するに至る。

 

「人類はアフリカにおいて黒人として誕生し、黒人の一部がアルビノ(白子)となって白人が発生し、少数派の白人が多数派の黒人に差別されて肥沃なアフリカから痩せた寒冷地のヨーロッパへと追われ、ここに白人種がヨーロッパにおいて人類最初の被差別人種として成立したというのが史的唯幻諭の仮説である。」

 

高野信夫氏は天才だと思う。

なぜなら、類似したことを他の誰も言っていないから…


本書の結論は以下の4点にまとめられる。

 

1) 厳密な意味において「人種」は生物学的な意味をもたない。
2) とはいえDNA分析によって、人類のいくつかの祖先集団を明らかにすることができる。
3) 病気によっては、これらの集団間で発生率が著しく異なる。
4) ある種の「先天的な能力」が祖先集団によって異なることは有りうるが、そのような遺伝的差異が科学的に実証されたためしは無い。

 

この本は類書と違った事実を報告している。

2) とはいえDNA分析によって、人類のいくつかの祖先集団を明らかにすることができる。

「DNAに最も頻繁な遺伝的多様性は局所的な変化であり、それがスニップスである」 87ページ 第6章 スニップスがヒト集団を定義する


とはいえ、これは結果を分析するものであり、なぜ人種が出来たのかについての根源的な疑問には答えられていない。

そこで改めて出てくるのがわれらが日本人、天才・高野信夫氏の「白人種アルピノ説」である。


みんな忘れているが、日本人移民に対する白人たちの風当たりも凄まじいものがあった。
今考えると明らかに常軌を逸した白人の日本人への対応を思い出すにつけ、高野信夫氏のような、岸田秀のようなもっと根源的なものに、白人の黄色人差別の理由を解明したくなる。

 

排日の歴史―アメリカにおける日本人移民 (1972年)若槻 泰雄 (著) (中公新書
排日移民法の軌跡 : 21世紀の日米関係の原点 吉田忠雄 著 経済往来社 1990
アメリカの人種的偏見;日系米人の悲劇 (1970年)ケアリー・マックウィリアムス/新泉社


★彼らは戦勝国のほうが非人道的だったと歴史を書き換えられる日がくるのを恐れている★

トルーマン回想録」は次のように記している。 
"Japanese are beast. So are treated as"(「日本人は獣だ。だから、そのように扱った」) 
"Japanese are beast. So are treated as"(「日本人は獣だ。だから、そのように扱った」) 

 

 442連隊が強制収容所の被収容者を含む日系アメリカ人のみによって構成され、ヨーロッパ戦線で大戦時のアメリカ陸軍部隊として 
最高の殊勲を上げたことに対して、1946年にトルーマン大統領は、「諸君は敵のみならず偏見とも戦い勝利した。 
 (You fought not only the enemy, you fought prejudice-and you won.)」と讃えている 

 しかし勇戦もむなしく、戦後も日系人への人種差別に基づく偏見はなかなか変わらなかった。部隊の解散後、 アメリカの故郷へ復員した兵士たちも、白人住民から「ジャップを許すな」「ジャップおことわり」といった 敵視・蔑視に晒され、仕事につくこともできず財産や家も失われたままの状態に置かれた。

 

 トルーマン米大統領は2日、CBSテレビ放送番組「今だから話そう」の対談に出演し、 「私は広島・長崎の原爆攻撃を指令したあとに、良心のとがめを少しも感じなかった。 これからも万一の場合、水爆使用はたしかだ」と語った。 

(彼はこのときポール牧のようにぱちんと指を鳴らした)

 

ルーズベルト大統領は、人種差別主義者というよりも私から言わせれば、「日本人差別主義者」である。ニューヨーク州ハイドパークの大統領私邸で会談した英国のロナルド・キャンベル公使は本国に驚きをもって書き送っている。 
キャンベルが、この会談の席上、ルーズベルトから打ち明けられたのが「劣等アジア人種」の品種改良計画であった。 

 

ルーズベルト大統領は、スミソニアン博物館の研究者であるアレス・ハードリチカによる、日本人の頭蓋骨は「われわれのより約2000年、発達が遅れている」という見解を紹介した上で、「人種間の差異を重視し、人種交配によって文明が進歩する」などと語り、「インド系やユーラシア系とアジア人種、欧州人とアジア人種を交配させるべきだ。だが日本人は除外するインド系、あるいはユーラシア系とアジア人種を、さらにはヨーロッパ人とアジア人種を交配させ、それによって立派な文明をこの地に生み出していく。ただ日本人は除外し、もとの島々に隔離して衰えさせる」 

 

アメリカ白人はリーダー自らがこんなだから、まこと呆れる…
 こういう狂人を相手に「日米交渉」とかやってた、近衛内閣の人たちの努力には頭が下がる。


ジャップは近眼が多いから飛行機なんか操縦できるはずはない、あれはドイツ人パイロットが操縦していたんだ、と真珠湾攻撃直後、アメリカ高官が大真面目に言ってた。

 

↑ !!!!!!

 

↑明らかに、人種差別主義者のタチの悪い白人種の2匹のアメリカ大統領。皆さんは率直に、このような人物をどう思いますか?


それに、ロベール・ギランというフランス人ジャーナリストも戦時中も日本にとどまり、外国人(白人種)として初めて広島の惨状を伝えた中で、

 

「これは…白人がやったんだ、白人文明がやったんだ…」 『日本人と戦争』根本長兵衛・天野恒雄訳 朝日新聞社、1979、朝日文庫、1990

という描写がある、私もこれに賛成である。


ロベール・ギラン(Robert Guillain 1908年9月4日 - 1998年12月29日)は、フランスのジャーナリストで、アジア、特に日本通として知られる。
1938年には東京特派員(支局長)として日本へ派遣され、日中戦争下の日本国内において活発な特派員活動を行った。1939年9月にヨーロッパで第二次世界大戦が始まった後も、フランスに帰国せず日本に留まり活動を続けた。

「アジア通」
終戦直後に解放された後には、原爆投下後の広島や長崎の惨状、さらにGHQ指揮下における政党活動の再興などをレポートしつつ1946年まで日本に在住する。いったんフランスに戻った後、再来日し、ル・モンド紙の特派員として日本に滞在し続けた。 その後日本人女性と結婚し、日本を拠点にインドシナ戦争ベトナム戦争文化大革命を取材するなど、「ヨーロッパ有数のアジア通のジャーナリスト」として名を知られるようになり、その生涯を通じてアジアの地でジャーナリスト活動を行う。


2023-02-25 https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2023/02/25/093755
「超画期的な至高の人種理論」」 「黒人→白人→黄色人」(高野信夫 ←浜松日赤病院の皮膚科の医者 この著作はここがミソ) 三一書房 1977

 

ズバリ言おう。
白人とは黒人の白子である。
アフリカを何度も周遊し、自身、浜松日赤病院の皮膚科の医者である著者がたどり着いた結論である。
「人種」とは驚くほど最近に発生した。

最初の人類は黒人で、アフリカにおいて発生した。
5万年まえに「出アフリカ」した人類は黒人であったはずだ。 


何万年前かは知らないが、黒人から白子(アルビノ)が大量に発生した。
この白子は、毛色が違っていたので、黒人から差別され、疎外され、肥沃なアフリカの地から北へと、貧しい寒冷の地、ヨーロッパへと追っ払われた。そこで成立したのがヨーロッパ民族である。つまり、ヨーロッパ民族は人類最初の被差別民族であった。
ここに起因するヨーロッパ民族の劣等感がその後のヨーロッパの歴史を説明する。
この説に基づいて岸田秀(心理学者)が「ヨーロッパ民族(白人)は人類最初の被差別民族論」を展開(三浦雅士聞き手) 2002『一神教 vs 多神教新書館.


アマゾンレビューをみると、評価②とかつけてて「白人アルピノ発症説」には反発も多いみたいだ。またそういう人はトンデモだと岸田秀を罵っている。
ネットで拾った高野説に反対する代表的な意見。


高野は、違う遺伝子が原因となって陰性型や陽性型などのいろいろな臨床症状が生じているとは考えておらず、色素をまったく作れない陰性型→色素を少し作れる陽性型→典型的な「白人」という連続的・漸進的な図式で解釈しているものと思われます。つまり陽性型は、陰性型と「白人」との中間的な状態、「白子が白人になる」途上なわけです。そして、第1世代から早くも「典型的な白人に近い様相を呈してくる」場合があるくらいだから、「何十代かすれば白人になる可能性は確実なわけである」と高野は主張しています(p.229)。

   以上、「白子が白人になる」までのプロセスを重点的に見ながら「白子混血説」の概略を紹介してきました。
僕的にはかなり高野の言いたいことを理解しようと努めたつもりですが、かといってこれが正しいと思ってるわけではありません。

   ただ本書は、先行研究を詳細かつ批判的にレビューし、その問題点や誤りを指摘したうえで、エビデンスに基づいた著者のオリジナルな議論を展開して新しい知見を提出するという手続きをふんでおり、学術書としては王道ともいえる構成です。

 

岸田氏の史的唯幻論では今回に始まったことではないが、白人のルーツが黒人の白子(アルビノ)であるという仮説が前提であるところで既に破綻している。

これは皮膚科の医師である高野信夫氏の著書「黒人→白人→黄色人」における仮説を取り入れたものであるが、あまりに無理があり(奇跡的な出来事をいくつか想定する必要がある)、広く受け入れられたためしはなく、たとえ知られているとしても、それはトンデモ学説としてだと思う。

岸田氏は、なんとしても、白人の中に黒人への強い恨みを根付かせる根拠が欲しかったところに高野氏の仮説を知り、飛びついたものと思われるが、この仮説は一面では興味深いながらも、事実として前提にできるようなものではない。
岸田氏の唯幻論が優れた思想であるだけに残念である。願わくば、白人=黒人の白子説は完全に捨て、史的唯幻論を再構築願いたい。


人類の起源は『アフリカ単一起源説』がほぼ定説になっている。

遺伝的に、黒人から白人は発生するが、白人から黒人は発生しないという事実からすると高野信夫氏の仮説は大変説得力を持つ。

破綻しているのはこの反論の書き手である。

 

いろいろ書いてるが、根本のところ、白から黒は生まれない、できない!、あり得ない! というところに説得力のない反論である。

 

まして、人類の祖先が20万年から5万年まえに、出来上がったとすれば、そのプロトタイプの人類はおそらく黒人であっただろう。
さすれば、人種が発生したのは、それより以降ということになる。
人種とは、驚くほど最近発生したのだ!!
そのことに着眼して云ってる白人学者にはこれまでお目にかかったことがない。

その、難問を解決しているのは天才・高野信夫氏の「白人アルピノ説」だけである。


有色人種(全アジア人)が「人間」であることが認められたのは、

大東亜戦争が人種解放戦争だったからだ !
先人の偉業に感謝…  
靖国神社にいきましょう。

 

↑卑劣な朝鮮人と、バカ左翼(とくに日本学術会議系の奴らにキチガイが多い 要注意だ)、キチガイ共産党の嘘にだまされないで! 

敵は、ナチと日本を同一視させようと世界中で工作しています!

 

併せて読みたい

 

2024-01-06 https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2024/01/06/135028
「肌色」の憂鬱 - 近代日本の人種体験 (中公叢書) 2014/眞嶋 亜有 (著)中央公論新社  読んだ感想…だから今こそ、「脱亜論」に還れと言いたい。
明治以降、「西洋化」を追求した日本は、自らの人種的差異をいかに捉えられてきたのか。タブー視されてきたその心性の系譜をたどる。


2023-10-22 https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2023/10/22/052524
嘘だらけのヨーロッパ製世界史 2007/岸田 秀 (著) 新書館

人種差別観念が白人種において一番強いのには理由がある。
白人種の誕生は、黒人による人種差別の結果である。
なので白人種は、深層では絶滅の恐怖に怯えている。
彼らは、人類最初の差別された人種であった。
近代ヨーロッパ人の有色人種に対する差別は、この失地回復乃至は復讐ではないだろうか。


2023-05-21
大東亜戦争は人種解放戦争だった! ヒトラーのモデルはアメリカだった――法システムによる「純血の追求」 (みすず書房) 2018/ジェイムズ・Q・ウィットマン (著), 西川 美樹 (翻訳)

アメリカ合衆国の人種法と市民権法が、ニュルンベルク法を生み出した。
アメリカがヒトラーのジェノサイド政策に与えた影響を、史料から丹念に掘り起した画期的業績。法と歴史の狭間から、豊富な史料を駆使して、人種法における世界の「リーダー」たるアメリカ、さらにアメリカそのものに深く根付いた人種主義をあぶりだした、初めての試み。


2023-03-21https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2023/03/21/181731
古代アフリカエジプト史への疑惑 (1974年) 木村 愛二 (著) 人類文明の母としてのアフリカ


2024-01-21 https://tennkataihei.hatenablog.com/entry/2024/01/21/144142
アメリカ・インディアン悲史 (朝日選書 21) 1974/1/1藤永 茂 (著)
北米インディアンの悲史をたどることは、そのまま「アメリカ」の本質を、くもりのない目で見さだめることにほかならぬ。アメリカという国に好意を持つか反感を持つかなどという、生ぬるいことではない。「アメリカ」は果して可能か――