検証 日本統治下朝鮮の戦時動員1937-1945 2014/ブランドン パーマー (著), Brandon Palmer (原名), 塩谷 紘 (翻訳)草思社  韓国近代史の空白領域に挑む少壮のアメリカ人学者の勇気 強制連行ではなく日本統治下の戦時動員は「志願制」だったという客観的事実

支那事変・日中戦争(1937年)から太平洋戦争(1941年)へと戦況が拡大するなか、日本は統治下朝鮮の兵力・労働力動員を余儀なくされた。
〝強制連行〟〝従軍慰安婦〟などの史実を無視した言説で語られてきた、この「朝鮮の戦時動員」を取り上げ、米国議会図書館所蔵の旧日本陸海軍史料、朝鮮総督府公文書、体験者の口述をもとに、これを検証。気鋭の米国人研究者が可能なかぎり公正にその実相を追求した「朝鮮戦時動員」史。

 

ブランドン・パーマー Brandon Palmer
コースタル・カロライナ大学歴史学部准教授。1970年生まれ。97年ブリガム・ヤング大学にて修士号取得(国際関係論)、2005年ハワイ大学マノア校にて博士号取得(朝鮮史)。著書に、ハワイ大学マノア校名誉教授ジョージ・アキタ氏との共著『「日本の朝鮮統治」を検証する 1910-1945』(Japan in Korea:Japan’s Fair and Moderate Colonial Policy(1910-1945)and Its Legacy on South Korea’s Developmental Miracle) 。2014年、同書および本書の研究成果により第1回「寺田真理記念・日本研究賞」(研究奨励賞)を受賞。


戦時下の動員は、その実態が知らされず、研究文献もなく、つまり「英語圏でも、歴史文献から完全に抹殺されている」と著者のパーマーはいう。
この韓国近代史の「空白領域」に挑んだ少壮のアメリカ人学者の勇気と努力を称えたい。

「動員体制」は強制力を伴わない、志願制度であって、戦後の歴史文献がこれら重要なことがらを抹殺し、歴史を改ざんしたことは、いまや明らかであるのだが、その「志願制」だったという客観的事実を見てみないふりをしてきたのが韓国、そして中国も同じ穴の狢ということになる。

 

「日本の朝鮮支配は、決して絶対的なものではなかった。まず戦時動員にあたって、朝鮮人民に協力と承諾を求めた」。
だから「朝鮮人には協力するか否かを自ら選択する権利があった」という事実が、浮かんでくるのである。

この真実を韓国は徹底して隠蔽している。

 

「植民地朝鮮に関してハングルおよび日本語で発表された研究には、強制動員論に与するものが圧倒的に多い。関連の著作や刊行物は、強制労働、従軍慰安婦、そして朝鮮人搾取にかかわるその外もろもろの問題に焦点を当てることによって、今なお民族史観的パラダイムを流布し続ける。韓国政府は、このパラダイムを広く韓国の大衆に伝えるために博物館や公的記念碑を管理し、「日帝強占下強制動員被害真相究明委員会」や独立記念を含む研究機関、施設を財政面で支援している」ことになる。

つまりでっち上げの上塗りを韓国は官民挙げて行っているのだ。
また本書の特色はイギリスやフランスや、列強が植民地で兵隊を強制動員し、戦争では前線で戦わせた事実を対照的にたんたんと検証・比較している。
この部分も非常に重要である。


なぜ空白”の研究領域となったのか

本書に「序文」を寄せたマイケル・ロビンソン氏(米インディアナ大学歴史学部准教授)はそのなかで、四十年前に朝鮮研究のテーマを「李光洙」にすると決めたときの韓国人学者の反応について書いています。李光洙は日本統治時代に活動した優れた文学者・思想家ですが、戦後韓国では〝親日派〟の筆頭として槍玉にあがっている人物です。
ロビンソン教授が自身の研究テーマについて複数の韓国の歴史学者に助言を仰いだところ、大半の人から「李光洙の書いたものは読んではいけない」、研究の対象にするだけの価値はないと告げられた由。本書の著者パーマー教授が「はじめに」で、「朝鮮における戦時動員の実態は英語圏の歴史文献からは完全に欠落している」、すなわち〝歴史の空白領域〟になっていると述べているのも宜なるかな。戦時動員を含めた統治史研究の分野が、海外の研究者の純粋な考究を阻む環境でありつづける所以の一端が垣間見られるエピソードです。

 

研究者の前に立ちはだかる壁

海外の研究者は言語のハンディキャップだけでなく、こうした頑迷な民族感情のハードルをも乗り越えねばならず、さらにその先には、扱う資料(とくに戦後の文献)が史実に即しているか否かを見極めるセンシティブな作業が待っている。
本書巻末の「引用・参考文献」に載っているハングル文献を見ると、「日本帝国主義者による非人道的な朝鮮人動員と賃金搾取」『盗まれた国とさらわれた人々』等々、史実よりも「加害者=日本、被害者=朝鮮」の図式を前提とした内容であることがタイトルから容易に察せられるものが大半である。

 

戦後の日本語文献も同様。しかも朝鮮大学校教員・朴慶植氏が一九六五年に書いた『朝鮮人強制連行の記録』のほか数えるほどしかない。
ちなみに徴用・徴兵を言い換えて今や広く流布している造語「強制連行」は朴氏の著作で初めて使われたものである。
これらを手掛かりに歴史の空白を埋めていく過程は、まことに困難なものであろうと推察される。

 

総督府の弱さ、人々の主体的な選択ーー通説とは異なる実相

パーマー教授はこのような厳しい研究環境のなか、日中戦争・太平洋戦争下朝鮮の戦時動員(志願兵制度・徴兵制度・労務動員=徴用)の実態を検証するという難題に挑み、英語・ハングル・日本語の膨大な資料を読み込み、ときに韓国系米国人指導教授とのあいだで意見の対立を見つつ博士論文(於ハワイ大学)を執筆、その論文をもとに本書を上梓した。

教授のこの研究は日韓のいずれかに与するためのものでないことは強調しておくべきだ。
すなわち、あくまでも公正な視点からのアプローチだということです。
そうやって得られた研究成果から見えてくる実相は、人的資源の育成や戸籍制度の整備が後れていた朝鮮総督府は動員に気乗り薄だったこと、戦況の悪化により動員やむなしとなると、まずは法律をととのえ、実施に際しては朝鮮の人々に協力と承諾を求めたこと、一方、朝鮮の人々は協力するか否かを自らの意思で積極的に決定できる立場にあったことなど、悲惨一辺倒で語られる「動員体験」とは明らかに異なる。


韓国側としては「それは嘘でした」とは言えないから、引くに引けない状況に追い込まれてる。韓国の歴史教育反日の原因になって来たのですが、日本政府はそれを見て見ぬふりをしてきた。むしろ韓国側が日本の歴史教育にクレームをはさんで来ることが多く、教科書問題として外交問題化した。

 

韓国では歴史記念館などでも、でっち上げられた展示物を展示して子供たちを反日教育していますが、日本政府がこれに抗議する事は無いようだ。中国でも南京大虐殺記念館が建てられているが、日本社会党がその資金を出している。日本からの修学旅行などでも韓国や中国の歴史記念館がコースに入っているようですが、何も知らない日本の高校生まで嘘の歴史を教え込まれている。

 

このようになったのも、自民党内でも左翼勢力がいて中国や韓国の言い分を認めさせようとする議員勢力があったからだ。河野洋平とか加藤紘一とか言った人たちであり、日本でも「なんでも日本が悪かった」と言う教育が行われてきて、事実検証はしたくても出来ないような状況だったのだろう。

 

戦後になって日本の歴史はアメリカ占領軍によって書き変えられてしまったのであり、アメリカに都合の悪い本は回収されて燃やされてしまった。
日本は戦闘に負けただけでなく思想までもが取り締まりの対象になり、従来の歴史学者は戦争協力者として公職追放などで学界から追放された。

だから中国や韓国からデタラメな歴史を突き付けられても反論できる歴史学者がおらず、左翼的な歴史学者中韓の言う事に迎合した。
これに対して反論しようとすれば「反省が足りない」と言った非難が浴びせられて言論が封じられてしまった。

 

朝日新聞従軍慰安婦報道の誤りを認めたのもネット言論に押されてきたからであり、中国や韓国の工作機関も日本の政治家やマスコミを取り込む事は出来るがネットのブロガーを買収することは不可能だ。
その事で中韓は苛立ってきており、ヘイトスピーチ法案を作って言論を封じ込めようとしている。

 

『日本統治下朝鮮の戦時動員 1937-1945』という本はアメリカの歴史学者が書いた本ですが、従来の「強制連行」と言う事実を覆すものであり、韓国では認められない事実が書いてあるようだ。

 

西尾幹二のインターネット日録 平成15年11月1日 
ttp://book.geocities.jp/nishio_nitiroku/kako25.html 
20世紀の初頭までの朝鮮半島は、法の公正も富の合理配分もない今の金正日体制のような極貧劣悪な 非人間的状態であった。予算の編成能力もなく、1906年の歳入は700万円余、予算を組むには3000万円以上を要し、日本からの持ち出しだった。韓国人はこのまま保護されて生きるより、併合し世界の一等国民として日本人と同じ待遇を受けた方がよいと100万人を超す一進会が合邦を要請し、政治的運動を展開した。これは巨大運動だった。 

日本は1910年から終戦までに、今のお金で約63兆円を空しく注いだ。単に対露防衛のためなら、保護国の  ままにして、この金を南満州に用いるべきであった。 

 

いかに韓国人が併合を歓迎したかは、帝国軍人になりたい韓国人志願兵の競争率が1938年で7.3倍、戦争 たけなわの43年に30万人余が応募し、倍率47.6倍であったことに表れている。 

 

■日本が放棄した対外資産(除軍事資産1945年)1945年8月5日現在の在外資産総額(外務省調べ) 
 朝鮮   700億円----------------93兆円 (現換算) @@@@@@@@@@@ 
 台湾   425億円----------------57兆円 (現換算) 
中国  2390億円--------------319兆円 (現換算) @@@@@@@@@@@@
その他  280億円 
 合計  3794億円--------------505兆円 (現換算) 


併せて読みたい

「日本の朝鮮統治」を検証する1910-1945 2013/ジョージ アキタ (著), ブランドン パーマー (著), 草思社 

 

『日本帝国の申し子 高敞の金一族と韓国資本主義の植民地起源1876-1945』  カーター・J・エッカート (著) ハーバードのアメリカ人歴史家
 「漢江(ハンガン)の奇跡」――韓国が解放後30年間に果した驚異的な経済成長を、世界の学者たちはこう表現した。この奇跡をもたらしたものは何であったか? 本書は、1970年代に「驚嘆する劇的な変化」を目の当りにしたアメリカ人研究者が「その現象の歴史的背景」を、一切の予断と偏見を排して解明した「韓国社会経済史」である。

 

◆THE NEW KOREA―朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代 アレン・アイルランド(著)桜の花出版 (2013/8/26)
李朝鮮時代は良かった、日本統治のせいで台無しになった。 
と韓国人は主張するが、そのすべてが嘘である事がこの本を読めばわかる。