2023-06-14から1日間の記事一覧

余多歩き―菊池山哉の人と学問 2004/前田 速夫 (著) 晶文社 菊池山哉と「土偶を読む」がまんざら無関係でもない

いくつもの日本に向かう新しい民俗学の原点。白山神こそ日本の原住民の信仰ではなかったか。被差別の地をくまなく歩き、前人未踏の学問をうちたてた知られざる民間学者を描く評伝。 菊池 山哉(きくち さんさい、1890年10月29日 - 1966年11月17日)は、東京…

シナ人とは何か―内田良平の『支那観』を読む 2009/宮崎 正弘 (著), 内田良平研究会 (著)展転社 中国文明の本質を鋭くえぐり、趨勢を見極めた「強攻」外交の提言。現在によみがえる内田良平の国家戦略書。間違っていた日本人の対中理解を正す。

宮崎正弘氏の解説が読みやすくて短くまとまっており、非常にタメになった。孫文に対する物心両面の手厚い援助。そして、予定調和のような裏切り。本来なら、中国人は日本人に対して足を向けて寝られないのだということがよくわかる。 内田がシナ観を書いたの…